映画用語集
映画史・潮流
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| インディペンデント映画 |
大手映画会社ではなく、独立系の製作会社や個人によって作られた映画。低予算ながら独創的な作品も多い。 |
| サイレント映画 |
音声を記録していない初期の映画形式。俳優の表情や身振り、字幕(インタタイトル)を使って物語を伝えていた。1920年代まで主流だった。 |
| スタジオ・システム |
昔のハリウッドで採用されていた映画製作体制。大手映画会社が俳優、監督、映画館まで一括管理していた。 |
| トーキー |
映像と音声を同期させた映画のこと。1927年公開のジャズ・シンガーの成功以降、世界的に普及した。 |
| ニュー・シネマ |
1960〜70年代のアメリカで広がった映画潮流。若者文化や社会不安を反映し、従来よりも暴力描写や現実的なテーマを強く扱った。 |
| ヌーヴェルヴァーグ |
1950〜60年代のフランス映画運動。若い監督たちが従来の映画表現を壊し、自由な撮影や編集を取り入れた。 |
| ネオリアリズモ |
第二次世界大戦後のイタリアで生まれた映画運動。一般市民の日常や社会問題を、現実的な演出で描くことを重視した。 |
| ハリウッド黄金期 |
1930〜50年代頃のハリウッド全盛期を指す言葉。ミュージカル、西部劇、歴史大作など多くの名作が誕生した。 |
| フィルム・ノワール |
1940〜50年代に流行した犯罪映画のスタイル。暗い照明や影を多用し、退廃的な世界観や悲観的な主人公が特徴とされる。 |
| ポストシネマ |
デジタル配信やスマートフォン視聴の普及によって変化した、現代以降の映像体験や映画文化を指す概念。 |
映像技術
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| CGI |
Computer Generated Imageryの略。コンピュータグラフィックスによって生成された画像または映像のこと。 |
| IMAX |
大型スクリーンと高解像度映像を特徴とする上映システム。通常上映より高い臨場感を提供する。 |
| VFX |
Visual Effectsの略。CG合成、爆発演出、背景加工など、撮影後に加えられる視覚効果全般を指す。 |
| クロマキー |
背景の特定色を透明化して別映像を合成する技術。グリーンバック撮影として知られている。 |
| ドルビーアトモス |
上下方向も含めて立体的に音を配置する音響技術。映画館での没入感向上に使われている。 |
| プリヴィズ |
本格的な撮影前に作られる簡易映像シミュレーション。アクションやカメラワーク確認に使われる。 |
| フレームレート |
1秒間に表示される映像コマ数を表す数値。一般的な映画は24fpsで制作される。 |
| モーションキャプチャ |
人間の動きをセンサーで記録し、CGキャラクターへ反映する技術。リアルな動作表現に使われる。 |
| ロトスコープ |
実写映像を1コマずつトレースしてアニメーション化する技法。独特な動きの再現が可能。 |
| ワイドスクリーン |
横長の画面比率を採用した映像形式。迫力や没入感を高める目的で広く使用されている。 |
業界・ビジネス
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| P&A |
Prints and Advertising の略。映画公開時の宣伝費や広告費を指す業界用語。 |
| ウィンドウ戦略 |
劇場公開、配信、Blu-ray販売などを時期ごとに分けて展開する販売戦略。 |
| オープニング興収 |
公開初週末の興行収入。映画の注目度や初動人気を測る重要な指標とされる。 |
| グロス / ネット |
グロスは総収益、ネットは経費を差し引いた純利益を意味する業界用語。 |
| ブロックブッキング |
人気作品と他作品をセットで契約させる昔の上映方式。現在では問題視されることも多い。 |
| レベニューシェア |
映画館と配給会社などで売上を分配する仕組み。契約内容によって割合が異なる。 |
| 先行上映 |
正式公開より前に一部地域や限定期間で上映すること。話題作りや宣伝目的で行われる。 |
| 興行収入 |
映画館でのチケット売上を指す言葉。映画の商業的成功を示す代表的な指標。 |
| 製作費 |
映画制作に必要な総費用。出演料、撮影費、CG制作費、宣伝準備などが含まれる。 |
| 配給 |
完成した映画を映画館へ提供し、上映を管理する業務。公開規模や上映地域の調整も行う。 |
表現・ジャンル
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| カルト映画 |
一般的大ヒットではないものの、一部ファンから熱狂的支持を受け続ける映画。 |
| サスペンス |
「この後どうなるのか」という緊張感や不安感を重視した作品ジャンル。 |
| ジャンル映画 |
ホラー、SF、アクションなど、特定の様式や特徴に基づいて分類される映画。 |
| スリラー |
恐怖や危険を強調し、観客に強い緊張感を与える映画ジャンル。犯罪や心理戦を扱う作品も多い。 |
| ノンリニア構造 |
時系列順ではなく、過去や未来を行き来しながら物語を進める構成。 |
| プロットツイスト |
物語終盤などで展開される大きなどんでん返し。観客の予想を覆す演出。 |
| マクガフィン |
物語を進行させるきっかけになる重要アイテム。ただし内容自体は本質的ではないことが多い。 |
| メタフィクション |
作品内で「これは映画や創作である」と意識させる表現技法。第四の壁を破る演出などが含まれる。 |
| モンタージュ |
複数の映像を編集で組み合わせ、新しい意味や感情を生み出す技法。 |
| ロードムービー |
登場人物の旅や移動を中心に描く映画ジャンル。旅を通じた成長や変化が描かれることが多い。 |